イラン報告
1 テヘラン到着
<イラン行き決定>
イランに行きたい・・・・・・・・・
テロの影響でアフガニスタンやパキスタンがとんでもないことになり、
おかげで中東全体が危険度2、日本だけでなく世界中が海外旅行自粛ムード一色に包まれている中、なぜこの期に及んでアフガンとイラクにはさまれた国、イランに、しかも一人で行こうとするか?それは、あまりにも心が疲れていたからである。
大好きな仕事も不況で職場の雰囲気が悪くなるにつれ、果てしなく続く激務とストレスで心を病んでしまったのだ。
パワフルと言われる私もさすがにこの時はどこかに逃げ出し、心を癒したかった。
「癒し」・・・・・・この言葉に最近弱い。みんなもそうでしょう?時代は癒し、イヤシ、癒しなのだ!!!・・・・で、癒しとなれば好きな場所に行きたい。南の島か中東か。(笑)
旅友のK子は結婚式を目前に控え、今回も一人旅になる。
大好きな中東は渡航自粛勧告がでているし、リゾートに行っても一人では寂しすぎる。悲しいかな、魅力的な中東の国で行きそびれているところはすでに少ない。
イラク、レバノン、アルジェリア、リビア・・・・・・念のため言っておくがテロ国家の羅列ではない。(怖っ)
だいたいテロがなければこの正月は友達のいるパキスタンのぺシャワールに行くつもりだったのに・・・。まだ行ってないレバノンに行こうかと思ったが、さすがにサダムのいるイラクやイスラエル対パレスティナの不穏でいつ爆撃されるかわからない。
イランなら仮にビンラディンが逃れてきてもすぐ(一週間以内)には爆弾が飛んで来るとは思えない。
仲が悪すぎのアメリカとイランは常に牽制しあっているのだ。やはり、イランだ!大好きな王のモスクでぼーっとして橋のたもとのチャイハネでお茶したい!!!
イランに行けば絶対に癒されるんだからっ!なぜなら私の前世はイラン人・・・・!そうと決めたのは12月も中旬。
いつものイラン人社長のチケット屋に電話をしたけれど、何回かけても留守電・・・・。
一ヶ月前に電話したときは
「やっぱり行くならイランですよ〜!イランは安全安全。テロ関係ないし。まだ一人も死んでないよ。僕の家族を紹介しますよ!わははは・・・」
・・・・・と明るくカラカラと笑っていたアリ社長もついに倒産、夜逃げしたか・・・・????仕方ないのでアクロス(大手チケット屋。第三世界には強い)に電話して
「イラン航空でテヘラン往復一人。ビザもお願いします。おいくらですか?・・・・高いですね。でもお願いします。」
と電話一本。
受けてくれた人も、何も聞かずにささっとビザとってくれたから、夫の待つイランへ里帰りする日本人妻かなんかだと思ったんだろーな。なんとビザ代込みで20万も支払い、なぜにイランなんかに?って思うでしょう?
それはね、「私の前世はイラン人だから」なのだよ・・・・。イランは3回目。過去2回は10年前と6年前。
その頃はまだ、イランはガイドブックがなかったので旅行者がイスタンブールのバックパッカーが集まる安宿で手書きで書いた「イランへの道」という情報ノートのコピーが旅マニアの間で流通していて、その情報をもとに旅をしたのだった。
この手書きガイド、とても便利で主要な町への行き方はもちろん、国境やビザ、食事のことからペルシャ語まで載っている。だんだんいろんな人が追加で書き込み、10ページくらいのノートなのだがこれで十分旅ができた。情報は多ければよいというものではない。必要なことだけあればよいのだ。実は私のHPもこの「イランへの道」に出会ったのがきっかけとなっている。
自分の手書きの「生」のガイドを作って次に行く人の役にたってほしい。そう思って旅行から帰ってきたら手書きのガイドを書きはじめた。
そのうちHPという便利なものができて、手書きのノートをネットに公開したのだ。イラン、自分では何も不安はないのだけれど、親は心配したようで
「本当に大丈夫なの・・・・?」
普段、心配でも口に出さない母が、私が旅に行くようになって以来初めて私にこう言った。いざ行かん!のこのこ的極上のリゾート!心のオアシス!イランの砂漠!癒しの旅へ!
<テヘラン到着>
で、当日。
空港でチェックインするときにすでにアヤシ〜イ雰囲気が。
とにかく観光客がいないのだ。
そっれにひきかえ「イラン人と日本人妻」のカップルの多さったら!
うじゃうじゃいる。しかもハーフの濃い顔の子供もいて3人っていうパターン。ウエストを絞ったきれいなコートにブーツといういでたちの日本人女性。
生活に疲れた様子はなく、日本にいるわりにはダサい、イラン人名物のだぶっと太いジーンズをはいたイラン人男によりそって背筋を伸ばして並んでいる。
イラン人の夫はみんなびっくりするくらい日本語が上手で、会話は全部日本語。外人顔の子供も当然日本語。なんだか奇妙な感じ・・・・・・飛行機に乗り込んでコートを脱ぐとその女性たち、けっこうセクシーな格好をして、あらまぁ、なんと。気恥ずかしい。
席はガラガラだから空いた席使ってゆったりとくつろいで・・・・・・いちゃいちゃ。みっともない。ううむ。機内で隣り合わせたイラン人のおじさまは豪徳寺にオフィスを持つじゅうたん屋の社長さんで、イスファハンに豪邸を持っている、という。金持ちマダム相手に商売してるだけあって(?)なかなか知的で上品なおじさまで「イスファハンに着いたら連絡して。家族みんなで食事をしよう。困ったことがあったら電話するんだよ。」なんて言ってくれて。
その人が言うには
「今、イラン人は日本ビザが取れないから日本人女性と結婚したがるんだ。そうすればいつでもビザがおりるからね。僕は日本でビジネスしているからいいけど、みんなが成功できるわけではないから。それと・・・金だよ。やっぱり。」だってさ。テヘラン到着。
セクシーな服でいちゃいちゃしてた日本人妻も降りるときにはコートに髪をスカーフで隠してすっかりイラン人風に。
こんなものだよな・・・・世の中って。懐かしい空港!空港全体が明るくきれいになってる。入国カードも機内で配られてたからスムーズに進む。
私はバックパックひとつなので荷物チェックもなく、そのままゲートの外へ。ゲートに群がっている迎えの人々。女性は黒いアバヤを着てる。
こんな異様なシーンもなぜか私は心が落ち着くのだ。
あぁ、帰ってきたよ。大好きなイランへ。イランはこのとき夜9時半。
両替をしようと銀行を探すが空港内にない。
人に聞くと、空港を出てすぐに両替屋の小さな建物がある。
100ドル両替する。1ドル=7900リアル
1ドル=135円
100円=5800リアル
1000リアル=約18円1万リアル札76枚とすこし細かいお金にしてもらって、790000リアル、すごい札束だぁ。
ここの両替屋はレシートをくれないので、たくさん換える人はとりあえず少しだけ換えて他は銀行で。
私は一週間で100ドルでぴったりだった。宿やお土産屋などはドル払いできる。
イランではトラベラーズチェックは非常に使いにくい。銀行でも取り扱わないところが多いのでドルの現金を持っていくこと。タクシーは両替屋の近くにエアポートタクシーの建物があってそこで行き先を告げると配車してくれる。
ただしエアポートタクシーは高い・・・・・・・・・・。仕方ないけど。ホテルまで25000リアル。空港から市内までバスというのはないらしい。
もう少し早い到着で時間のある人ならば、アザーディータワーのバスターミナルまで行ってバスに乗り換えたら断然安い。
帰国時、市内から空港に向かうときには一般車は空港敷地内に入るのに5000リアルTAXがとられるので、空港のゲートでおろしてもらう。空港から町なかのホテルまで20分。夜で道が空いていたので早かった。
なかなかきれいなホテル。フロントのお兄ちゃんはすぐに予約した日本人、とわかってくれて「お待ちしてました」と。うれしい。チェックインして部屋に。きれいな部屋・・・・・!とにかく、ついたよ。テヘランに!
フォルサトホテル(FORSAT HOTEL)
朝食つきシングル25ドル。 日本から電話で予約した。
なかなかキレイなホテルで水まわりもベッドもとてもキレイ。冷蔵庫とテレビつき。部屋も暑いくらいで快適。
エンゲラーブ通りのエルドゥシー広場の近く。Forsat Ave. Between Sommeye & Enghelab No. 79
Tel 8827230 8837106-7
Fax 8836775
2)タカブ(タクテスレイマン)
<タカブへ>
年があけてお正月の朝。
6時。アザーンとともに起床。今日はガイドにも載ってないようなイラン北西部の田舎町、タカブに行くのだ。
イラン人に言っても「タカブ?!どこ?」って言われちゃう。地図をみせると「あ〜はいはい。」ってなって、「何しに行くの?!」って言われちゃう。
「タクテ・スレイマンに行きたいの。」って答えると、「なにそれ?」って言われる。そう、地元の人も知らないような遺跡、タクテスレイマン。他のHPで紹介されていて、オススメだと言うので写真を送ってもらったら、なかなか素敵なんだ。
雪を抱いた山脈を背景に、うっすらと草が生え始めた春の砂漠。やわらかい淡い赤や緑のパステルカラーの大地に畑が広がるな〜んにもない田舎。低い丘の中央に懇々と湧き出る青い泉。その泉を丸く壁が取り囲んで・・・なんだかメルヘンチックで絵本の中の世界みたい。
「地図にも載ってない」ってところが旅人にはたまらない魅力!「行ってやろ〜じゃないかっ!」と思っちゃったんだよね。ホテルを出てタカブなど、北西部行きの長距離バスが出る西バスターミナルへ。
フェルドシー広場からバスにのる。バスのチケットはやたらに安い。一枚200リアル。日本円で2円弱。チケットを買わなくちゃ、と思いつつ、乗り場をおじちゃんに聞いたら、
「そのバスだ!乗りなさい!チケット?!俺があげるよ。」
ってなわけで、タダ乗り!・・・・いいなぁ、イランは。
確かに日本でもいい大人が外国人女性にたかだか10円や20円、払ってネ、と言えないじゃない。イランの路線バスは男性と女性が車内で分けられていて、前が男性、後ろが女性。テヘランでは乗り場も降り場も女性は後ろ。すごく妙〜に感じるかもしれないけど、けっこう居心地が良いんだよね。安心って感じで。
で、西バスターミナルは革命記念塔のそば。この革命記念塔の周辺、市内バスのバスターミナルと、タクシー乗り場と長距離バスターミナルが隣接してて、すっごいにぎやか。バスを降りたはいいけれど、西バスターミナルになかなかたどり着かない。なにせこのバスターミナル、巨大で!!
バスターミナルに着いて、タカブ行き直行バスのチケットを買う。(13番の会社。15000リアル)
出発は2時間後。
時間があるのでバス会社に荷物を預かってもらい、まずは帰国便のリコンファーム。
電話はみんなカード式で困りつつ、電話の使い方を聞いたら、自分のカードで電話をかけてくれ、またしても電話代がタダになった。用事も完了したし。イラン、いい国だぁ〜!!バスは11時50分に出発。いったい何時間かかるんだろう・・・・
砂漠の中をひた走り、5時間後にやっと最初の休憩。長いよ。
バスの中ではいろんな人から、みかんやらパンやらひまわりの種をもらったり、きゅうり(イランのきゅうりは10cmくらい)を一本もらったり。しかも食べようとしたら後ろの人がさっとナイフを貸してくれる。おもしろいなぁ。
どこに行ってももらいっぷりはは良い私。なんでもありがたくいただいて食べちゃう。食べ物くれる人、大好きなのだ☆タカブへは夜の9時に到着。なんと9時間もかかってしまった!こんなに遠いなんて・・・・・・・。
バスで前の席に座っていたお姉さんがホテルを紹介してくれて、一緒にタクシーでホテルへ。
お姉さんの家がたまたまホテルのそばだったのだ。ラッキィ。
このときのタクシー代もお姉さんが出してくれた。今日はよくおごってもらえる。うれしいのう。田舎町にしてはけっこうちゃんとしたホテル。
値段を聞くと25ドル!ひえー高い。こんな田舎で25ドルもとるの?!でも選んでられないからチェックイン。
パスポート提示を求められて出そうとしたら、「ない!!!」
「あ・・・・・・・・・・・!テヘランだ!テヘランのホテルに置いてきちゃった!!!」なんてまぬけ。こんなこと初めて。
イランに来て、リラックスしすぎてる。
イランではパスポートはチェックアウトまでホテルに預けることになっている。
今朝出てくるときにパスポートを戻してもらうのを忘れていたのだ!フロントのお兄さんがすぐにテヘランのホテルに電話をかけてくれて、テヘランに戻ったときに取りに行くことに。
パスポートのコピーをもっていたのでそれを預けて、そのまま旅は続行。
さすがイラン人。すぐにさっと助けてくれる。こういうところがいいんだよね・・・・。おなかがぺこぺこなので、ホテルのレストランでバターライスに鳥の煮物で夕食。ほっと一息。
部屋はシンプルでテヘランのホテルに比べるといまいちだけど、こんな田舎の町に夜に着いて自分でホテル探ししなくてよかったんだから、感謝感謝。パスポートの件も助けてくれたし、明日のタクテ・スレイマン行きのタクシーも手配してくれたし。移動しかしてない正月元旦だったけど、ま、良いスタート、ということで・・・・
<タクテスレイマン>
今日はタクテスレイマンを観光して夜行バスでテヘランにもどる予定。
朝8時、タクシーの運転手、ラハマニおじさんと出発。一時間ほど走ると、タクテスレイマンに到着。周囲は雪で真っ白!!!
あこがれたこの遺跡は、雪にうずもれていたのだった・・・・。25000リアル払い、中へ。
この要塞、真中に丸い泉があって、周りはひとつの町みたいになっていて、住居やお墓やプールなど、いろんな遺跡が残っている。20センチも積もっている雪をサクサク踏みながら遺跡見学。まずは泉。この泉は深度175mもあるそうな。
水は冷たくなくて、温泉なのかなぁ。夏には気持ちいいんだろうな・・・・・。タクシーのおじさんと一緒に雪の中をコケそうになりながら歩き回って、このラハマニおじさん、英語ができないのに
一生懸命私にここは昔屋根がついていた、とかここは衛兵が立っていたとか、教えてくれる。私もペルシャ語わからないのに、言ってることは伝わるんだよね・・・・。遺跡を出て、向かいの丘に登りたい!というと、おじさん、え?!なんで?って言ってたけど、写真をみせて、ここからなら景色がいいでしょ。というとわかってくれた。
でもこの丘、全面雪で真っ白・・・・!!!グチョグチョとぬかるみの中歩く。おじさん、靴がどろどろになっちゃうもんだから何度も擦り落として。それでもついてきてくれるんだから人がいいんだなぁ。
途中まで上っておじさんと休憩。雪だるまなんか作って遊んじゃったりして。
さらに上に行こうとしたけれど雪の下はどうしようもないぬかるみで、まるで粘土の上を歩いているみたい。ぐっと踏むとグチャッと練るように滑ってどうしようもない。
あぁ、もっと上に行けば、友達が言う「天空にぽっかり穴があいたような」かわいい遺跡の全景が眺められるのに・・・・・と思いつつ、断念。しかし、雪景色はきれい。白樺の林。赤い幹の林檎畑。雪のないところにはうっすらと緑の草が生え、枯れた草のところはベージュ色。ピンク色の砂漠の土・・・・遠くに見える小さな村はクリーム色。日干し煉瓦に土を塗って作る昔ながらの家々。
こんな景色の中を少し走って、今度はソロモンの牢獄と呼ばれる「ゼンダ・スレイマン」へ。
タクテスレイマンから見えていた形のよい小高い山。行って見ると、それほど高い山ではなく、とにかく上って見る。周囲は雪景色なのに不思議にこの山には雪がない。ふぅふぅいいながら上りきると、やはり要塞のような石組みがあって、中をのぞくと
「ひえ〜!」
岩山の頂上からぽっかりと30mくらい垂直に巨大な穴になっているのだ。
断崖絶壁の岩。落ちたら確実に死んでしまう。それでも底の部分は平たくなっていて、見えないが下にも遺跡があるという。立ち上るイオウ臭。火山の噴火口なのか。
昔、囚人この下に降ろして牢獄としていたらしい。これだけといえばこれだけなのだが、雪に埋もれた遺跡よりは面白い。タクテスレイマンに行ったら必ずゼンダスレイマンにも行くべき!絶対。
ホテルに戻ったらお昼時間。
タクシーのおじさんに80000リアル払って別れる。当初、午後はキャラフト・ケイブ(ギャリーキャラフト)という、30キロ先の洞窟探検に行く予定だったのだが、道が悪く、普通の車ではいけないそう。しかもたった30キロでも行き帰りに2時間ずつくらいかかるというので、あきらめた。
なるほどさっきのぬかるみをわざわざ車をチャーターしてまで行って寒い思いをすることはないな。
夏ならもっと道もよいはず。。。しかしこのな〜んにもない田舎町で、夜まで何して過ごそうか・・・・。
フロントのお兄さんにオススメは?と聞いて見ると「ないなぁ・・・・」と。(笑)とりあえずフロントのお兄さんとかわいいお姉さんと3人でいろいろ話をして過ごす。
このお兄さん、こんな田舎にあってけっこう知的でハンサムないい男。名前はユースフ君。若いお姉ちゃんはサラヤちゃん、22歳。若いのに7ヶ月前に結婚したばかりの新婚さん。
ユースフ君は英語がしゃべれるので、いろんな話をして、サラヤちゃんに通訳している。今イランの経済はよくない。イランイラク戦争の影響がいまだに尾を引いているのだ。ハタミはいい大統領だけれど、孤立していて、保守派と対立している。
私が「もう少し長くハタミ政権が続けばよくなるかも。」といったら、
イランでは大統領の任期は4年。再選はないんだそう。ハタミには時間がないのだ。アフガンのテロで何か影響はあるか、と聞いたら何もない。と。
ただ、アメリカと仲が悪いのもほどほどにしたほうがよい、と。
「もっと、アメリカ人もイランにくればわかってくれるのに。」 とサラヤちゃん。
アメリカ人はイランなんかに旅行に来たりはしない。私とユースフ君はそうわかっているが黙っていた。日本人はここによく来る?と聞くと、「去年は7人だった」と。
タクテスレイマンはロンリープラネットに載っているので欧米人は結構来るけど、日本語のガイドには載っていないので日本人はこないのだ。
そして、9月以来、やはり観光客はとても少ないという。
「HPで宣伝してあげるよ。」と私。「お願いね!」とサラヤちゃん。昼食を食べて町を散歩。
ホテルは町の東の外れにある。
メインストリートは1本。ずっと商店がならんでいるが、ホテルや食堂はない。
休むところもないので、てくてく歩くだけ。日本人が珍しいようで、みんなの視線が私に集中!これほど注目されるのはイエメン以来かな。
確かに外人なんて一人もいないもの・・・。
小高い住宅街のほうに上ると、地元の人がいろいろ声をかけてくる。一緒に写真をとったりして、ゆったりした時間をすごす。6時。暗くなるころにホテルに戻る。
ユースフ君が、「疲れてるでしょう。出発まで部屋を使っていいよ。」って。
テヘラン行きのバスは8時半。8時過ぎにはタクシーを呼んであげるから。って。
優しい〜!!!!
ちょっとひと眠りして出発に備える。食堂のお兄ちゃんたちと写真をとったり、ユースフ君にお礼を言って出発。
バスの発着所までのタクシー代はホテルで出してくれたらしい。
とにかくこの宿、高いけど気が利いてる。
ユースフ君のお人柄ですね。バスの発着所には奥まったところに小さなオフィスがあり、待合室も兼ねている。
私が入っていくと注目されてしまった。なかでもクルド人のおばちゃんが目立つ。クルド人は華やかな民族衣装をきていて、イラン人とは服装が違う。
イラン北西部ではクルド人をよく見かけるのだ。バスは運転席の後ろ。あったかくしていったから寒くもないし、足も伸ばせるし都合がよい。
テヘランまで9時間。ぐっすり寝て朝6時、テヘラン着。
ランギーホテル (RANGI HOTEL)
シングル 25ドル
ツイン 30ドル
エキストラベッド +5ドル朝食 10000
昼食 15000
夕食 25000 (高いね・・・・)ホテルは町の東の果てにある。長距離バス発着所からは歩いて20分くらい。
部屋はシンプルだが清潔。熱々のホットシャワーは湯量も十分。Takab Angelab st. Rangi hotel
Tel&Fax (98)4387-231789 24650
4387は、タカブの市外局番。98はイランの国番号。この町には外国人が泊まれるホテルはここだけのようだ。女性一人でもまったく問題なかった。
でも、安宿がメインストリートに一軒だけあるレストランの上に併設されている。(名前、メモらなかった)男の人なら泊めてもらえると思う。
それとタクテ・ジェシーホテルというのがあるらしいが未確認。